前回の銘柄精査の続き。
4位三菱UFJフィナンシャルグループ
株価:707円
PER:8.8倍
PBR:0.5倍
(https://www.mufg.jp/dam/ir/fs/2022/pdf/summary2206_ja.pdf)
決算の見た目悪し。
通期で当期純利益 1兆円目標に対し、1136億円と進捗率11%
理由も明示されていて、MUB株式譲渡決定に伴う損失2544億円を計上したとのこと。
但し、特別利益として1579億円が戻り入れになることが決まっており、それも含めると、
業績進捗率は、27%と4分の1を超えている。
※ここで思ったこと。
そもそもこの譲渡は2022年6月末までに完了予定だった。
【本株式譲渡の実行は、関係当局の承認等が条件となり、 2022 年 1-6 月中の完了を予定】
https://www.mufg.jp/dam/pressrelease/2021/pdf/news-20210921-001_ja.pdf
また、この1,579億円は、1Qだけの数字ではない。2Qにまたがるもの。なので、1Qで計上する分は、半分だとすると、790億円ほど。
となると、進捗率は、1136億円+790億=1926億円 (約19%)
と進捗としては、下がる。
市場事業本部が好調。
この部署は、下記業務を担っている。
金利(債券)・為替・株式のセールス&トレーディング業務*1を中心とする顧客向けビジネスと、MUFGの資産・負債や各種リスクを総合的に運営管理するトレジャリー業務
モルガンスタンレーと被る部分を感じなくもないが、合わせてみたら、-300億円。
ここは波がありそうなので、何とも言えないが遅れている。
利ざやが少しずつ上がっており、土台となる継続的な収入は増えそう。
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【結論】
見た目ほど悪くないが、とても良いという状態でもない。
利ざやは少し上がっているので、土台は堅調。
悲観ムードで大きく下がるのであれば、買い。
ヨコヨコなら、静観。
大きくあがるなら少し利確。
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発表の翌日の5日に700円を一時割ったが、戻した。
700円のラインは堅そうであり、決算発表前に売った分は買い戻す。
■番外編
オリックス
PER8.25倍
PBR0.8倍
配当利回り3.85%
三菱UFJ同様、こけた印象のオリックス
むしろ、UFJよりも悪い印象。
落ちている理由は、オリックスUSAと保険
保険は、コロナによる支払いが増加。3ヵ月遅れで来るとのことで、
7月にも急激に増えており、10月頃に影響が出るのではと推測。
但し、ここは、そこまで悲観的ではない。
問題は、USA。
PE(プライベートエクイティ)案件が、遅れているとのこと。
インフレで買い手がどんどん減っていく懸念。
また、低所得者向けの不動産ローンが順調とのことだが、
不動産も金利上昇で減っているというのが出ている。
つまり、両方とも更に下がることが想像される。
なので、事業成長という観点からいくと、今期は厳しいかもしれない。
とはいえ、配当は維持されるし、リース関係は伸びていたりする。
現状の配当3.85%だとさほど面白くないが、まだ、株主優待効果もあるし、
そこまで下がらない気がする。
個人的には、もし持っていたら、ホールド。
なので、2200円(前回売った時よりも低い金額)であれば、買ってもいいかも。
大きく下がれば買いたい。
が無理をして買わないという感じ。
もう少し中期的にみれば、景気悪化は、事業を買収するには良いタイミングで、
その間は業績も悪くなり=株価も悪くなり、
そこで買っていけば、景気回復とともに事業買収をする中で、株価も回復という
ストーリがあるように思う。
中期的には買いたいので引き続きウォッチします。
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