『チェリーピッキング』  ~認知バイアス辞典より~


『チェリーピッキング』

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意味:都合のよい特定の証拠にだけ着目し、それ以外の不都合な証拠を無視すること


関連:早まった一般化、藁人形論法、希望的観測

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【紹介されている事例】


見せたいものだけを見せる人、見る人


証券会社や生命保険、ハウスメーカーなどのパンフレット

何らかの商材を紹介するWEBサイト


基本的に「良い情報」ばかりが並んでいる。


購買意欲を喚起するために「良い情報」を集めている。


個人レベルでも、同様に


『自分に都合の良い証拠だけを提示し、不都合な証拠を無視する』


ことがあり、こうした議論の進め方を「チェリー・ピッキング」と呼ぶ。


語られていない不都合な事実の存在を疑ってみる。


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【相場での活かし方】


『自分の都合の良い証拠だけ」を使って、


「買う」「買わない」の判断をしていないか。



特に、気を付けたいのが『購入した後』


信念バイアスにも関わってくるが、


買ったという事実が、一つの信念となり、


株価があがるであろう証拠だけを捜して、


それで、「ナンピン」を判断したり、


持ち続けることを判断したりしている。


逆に「売りたい」からはじまった、情報探しもしている。


これを防ぐためにも、常に意識したいのは、


”両視点”


「売る立場」だったらどう考えるか、


「買う立場」だったらどう考えるか。



これを見ていくことで、自分の都合の良い証拠だけでの判断を減らしたい。



【過去の事例】


カーブス(7085)の売却のプロセス


 2020年10月に売却。


 そのきっかけは、決算IR。


 来期は営業利益ベースで0、翌期回復するという事業計画の発表。


 ただ、その時期は、自身のポートフォリオは全体的に戻してきていた。


 その中で、ずっと含み損を抱えて悪い方に目立っていたカーブス。。


 何となく「売りたい」と思っていた。


 そこに、来期も利益でませんよ。というIRを見て、


 「待ってられない」と売却。


 売った後に気づいたのが、


 買い手からの視点の欠如。


 買い手視点で見れば、赤字から復活して、ここが底値ですよシグナルとも見れるIR


 しかし、「売りたい」という何となくの考えと、視点の欠如によって売却。


 結果、本日時点で1.3倍ぐらいになっている。



その当時のブログ

https://cxoy2016.blogspot.com/2020/10/20201012.html




これは、


 【売ったという結果ではなく、売るまでのプロレスを改善すべき良い事例】


として残していきたい。

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