相場の歪みが儲けの源泉。(なぜ、歪みが生じるのか?)
ということは、「バイアス」がかかる理由が分かれば、
売買にも生かせるのではないか。
ということでこの辞典から生かせそうな内容をピックアップするシリーズ。
今回は、
『信念バイアス』
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意味:結論に着目した際、その結論をもっともらしく感じるか否かが、
論理的な判断をしようとする場合にも影響を与えてしまうこと。
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【関連】連言錯誤 四個概念の誤謬 信念の保守主義
【事例】
■ブラック企業にはびこる詭弁
この会社では、残業代を申請しないのが普通という空気。
直属の上司がAさんに
「正社員は残業を申請しないし、私もしない。だから、君も申請しないでね。」
と言われ、Aさんも疑問を感じることなく働いている。
これは客観的に見れば詭弁。
しかし、ブラック企業文化に染まるAさんは、
残業を申請しないことが当たり前
だけでなく、
美徳にさえなっていく。
美徳≒信念
この信念から導き出された結論ありきで、
その過程の論証が妥当でなくても、
結論を信じてしまう。
それが、「信念バイアス」
多くの人にとって、
論証が「妥当かどうか」の判断は困難。
一方、
結論が「信念と一致するかどうか」
を判断するのは簡単。
論証の妥当性と信念がぶつかったとき、
信念を基準として判断してしまいやすくする。
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【相場での活かし方】
「この会社は良い会社だ」
「社長が尊敬できる」
という結論ありきで、会社の数値を見てしまうことで、
誤った判断をしてしまうことがありそう。
実際、「この社長はすごい」と社長ありきで投資をして
大損をこいた。
これを防ぐためにも、
「客観的な数字による比較」
が大切。
基本的に購入した時点でチェック数値を項目にしているが、
その数値をしっかり埋めることがやはり重要。
しっかりやろう。
ご参考までに。
私が勝手に師匠と思っている「かぶ1000」さんの指標が公開されているので、
ご参考まで。(元ネタ:https://plaza.rakuten.co.jp/kabu1000/)
「認知バイアス辞典」より
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