2026年10月月次振り返り 年初来パフォ +2.3% カーブス(7085)・イントラマート(3850)・エリアリンク(8914)で明暗

#年初来パフォ +2.3%
#月初比 -3.2%



月内ピークは10/16の+7.6%。

10/27の+4.7%から、決算が集中した3日間で+2.3%まで。3日で-2.5pt。。。
今月は「結果」「その前に気づけた兆しはなかったか」「今後に生かすこと」の3つで振り返る。

【主な指数】

・日経平均 66,753円→63,290円 -5.2%
 (月内高値10/6の70,684円からは-10.5%。10/15は1日で-4.9%)
・TOPIX -3.5%
・プライム -3.5%
・スタンダード -5.1%
・グロース -3.3%

ほぼ全面安。
MYPFはTOPIXとほぼ同じ下げだった。

【MYPF推移】

+5.6%(9/30)→+7.6%(10/16)→+4.7%(10/27)→+2.3%(10/30)

月末の決算集中の3日間で、まとめて下げた形。

【今月の売買】

・10/5 日本ヒューム(5262) 全売却 1,060円
・10/5・10/6 ブランジスタ(6176) 買い 983円・982円
・10/14 中本パックス(7811) 新規買い 2,350円
・10/26 フィットイージー(212A) 売却 2,708円〜2,730円
・10/26 日本空調サービス(4658) 売却 1,542円・1,535円
・10/26→10/30 ユーザーローカル(3984) 売り→買い戻し

フィットイージー・日本空調・ユーザーローカルは、TOPIX見直し(10/30に除外、前日10/29の大引けに連動資金の売り)を見越した先回りと権利落ちが大きいので。

10/30終値はフィットイージー2,650円、日本空調1,515円と、どちらも売値より下で着地。
ユーザーローカルは売りが一巡したところで買い戻した。

【主役3銘柄】

保有額の大きい3銘柄。今月はここで明暗が分かれた。

◆カーブス(7085) +19.4%(890円→1,063円)
・10/13決算、翌10/14に+5.1%(954円→1,003円)。日経が-4.9%だった10/15も上昇
・26/8期:売上433.9億円(+15.5%)、営業益77.6億円(+22.3%)
・27/8期予想:経常益86億円(+13.6%、市場予想を3.1%上回る)、純益54.6億円(+11.1%)

業績の裏付けがある上昇と判断。保有継続。
11月は月次の会員数を確認したい。

◆イントラマート(3850) -18.8%(3,940円→3,200円)
・10/28決算(当日-4.5%)→10/29 -10.1%→10/30 -4.0%。3日で-17.6%
・上期は売上+17.7%、経常益+20.2%と好調。進捗率56.4%(過去5年平均39.6%)
・ただし通期予想は据え置き。逆算すると下期の経常益は-9.6%の減益計算
・7〜9月期の営業利益率は12.4%→11.7%

下落の理由は、まず会社の説明が保守的だったこと。
それにプラスアルファで、AIによる情報漏洩が相次いだ「情報漏洩祭り」の流れに巻き込まれたと想定。
情報漏洩祭りは、結局おさまると思う。これが続くようなら、ネット社会自体が成り立たない。
ということで保有継続。
(保守的な会社かどうかは、下の【兆しはあったか】で過去5期を確認。)

◆エリアリンク(8914) -9.7%(862円→778円)
・10/28決算日に-5.2%(823円→780円)
・3Qから連結(ストレージ王を8/28に子会社化)
・1〜9月の経常益は+5.6%だが、7〜9月期だけ見ると-17.5%
・トランクルーム出店は年間目標の93.0%、稼働室数は+6,499室
・配当27.5円は据え置き、利回り約3.5%

決算と同時に出た「連結決算開始に伴う連結業績予想の公表及び個別業績予想の修正に関するお知らせ」の原文を確認。
・個別の通期予想は上方修正
 売上 287億円→291.5億円(+1.6%)
 営業益 60.5億円→62億円(+2.5%)
 経常益 56.7億円→57.5億円(+1.4%)
 純益 38.15億円→38.7億円(+1.4%)
 理由はストレージの流動化・底地の販売が順調なため
・初めての連結予想は、売上297億円、営業益59億円、経常益54.3億円、純益36億円
 ストレージ王の3ヵ月分の業績に、株式取得関連費用1.64億円とのれん償却額(暫定)を織り込んだ数字

連結の経常益54.3億円を、前回の個別予想56.7億円と比べて「下方修正」と報じた記事もあったが、
M&Aを考慮しなければ上方修正。
IRの出し方がもったいない。もう少し分かりやすく出してくれていいよ笑
買収に伴う費用を、今期にかなり入れたのではと推測(数字は下の【兆しはあったか】で)。
来年2月に出る来期予想もそのまま低ければ、その時は考慮する必要がある。

【その他の保有株】

・あおぞら銀(8304) -13.7%
・くすりの窓口 -9.0%
・ユーザーローカル -8.7%
・三菱UFJ -6.8%
・INEST +5.7%
・サンリオ +5.6%
・シンプレクスHD +5.2%(10/29は-7.1%)
・中本パックス 10/14新規買い、2,338円→2,446円
・ブランジスタ 10/5・10/6に買い

【兆しはあったか】

振り返ると、2銘柄とも一次資料を見れば事前に読めた部分があった。

◆1.イントラマート=期初予想が保守的な会社
適時開示のPDFで、過去5期の「期初の経常益予想→最終実績」を確認。

・2022/3期 +35%
・2023/3期 +91%
・2024/3期 +101%
・2025/3期 +50%
・2026/3期 +42%
→5期連続で上振れて着地。

・期中の上方修正は、出しても2Qか3Qで小幅(+12〜22%程度)。
修正後の予想もさらに上回って着地
・修正なしで大きく上振れた期が3回(2023/3期 修正後比+70%、2024/3期 +61%、2025/3期 修正ゼロで+50%)
 決算時の「差異のお知らせ」で事後に出しただけ
・4Qにライセンス販売が集中する構造(4Q単独の経常益は331〜411百万円)

今期は中間期の経常益838百万円(前年同期698百万円から+20%、通期予想の56.4%)。
据え置きは「いつもの保守的な予想」と見るのが自然。
上振れても修正は早くて1月下旬の3Q決算時、小幅なら出ないこともある。

今期の売上予想145億円は、前期実績146.56億円をわずかに下回る置き方。
ただ、毎月積み上がっていくサブスク部分が売上の半分を超えてきている中で、売上が下がることは想定しづらい。ここも保守的と見る。

「好調なのに据え置き」は兆しというより会社のクセ。
今回の下げは、このクセ+情報漏洩祭りの流れ、という見方は変わらない。

◆2.エリアリンク=連結で個別より利益が下がることは事前に概算できた
材料は、8/22のTOB結果と、9/14のストレージ王の中間短信。

・のれん見込み
 取得価額21.65億円-ストレージ王の純資産10.73億円×約84%(約9億円)≒約12.6億円
・のれん償却(3ヵ月分)
 10年償却と仮定すると年約1.26億円→約0.3億円(5年なら約0.6億円、20年なら約0.15億円)
・株式取得関連費用
 個別では取得原価に含まれるが、連結では費用。金額は未開示だったので「1〜2億円」と仮定
・ストレージ王の利益の取込み
 11〜1月に物件売却が集中し、上期は赤字(中間期の経常益△2.68億円)
 →8〜10月はプラスを見込みにくい

合計で「個別から0.9〜2.5億円程度下がる」と、事前に概算できた。
実際の差は経常益で3.2億円(個別57.5億円→連結54.3億円)。
方向と桁は読めたが、大きさまでは無理だった。
(取得費用1.64億円は10/28に初めて開示、取込み期間が8〜10月なのも10/28に初めて判明)

逆算すると、ストレージ王の8〜10月は約1.2億円の経常赤字を見込んでいる計算(会社の開示ではなく、あくまで推定)。
「買収分の費用を今期にかなり入れた」という見方は、数字でも裏付けられる。

【今後に生かすこと】

決算は全部跨ぐ。そのうえで、準備として4つ。

1.決算前に、保有株の通期予想に対する進捗率を点検して、未達リスクを把握しておく。
2.会社のクセ(期初予想が保守的か、期中に修正を出すか)を、過去5期の「期初予想→実績」で確認しておく。
 イントラマートのように、据え置きが通常運転の会社もある。
3.M&Aがあったら、のれん・取得費用を自分で概算しておく(上の計算式)。
4.見出しの数字だけで判断せず、原文を見る。
 エリアリンクのように「下方修正」と報じられても、中身はM&A要因を除けば上方修正ということがある。

【11月の注目】

決算スケジュールはこちら → https://cxoy2016.blogspot.com/2026/10/blog-post.html

◆主な決算日
・NTT 11/4
・サンリオ(8136) 11/6(中間決算)
・INEST 11/9
・ユーザーローカル・あおぞら銀・東京テアトル 11/11
・力の源HD 11/12
・三菱UFJ・くすりの窓口・JALCO 11/13
・ブランジスタ 11/16
※ほかの銘柄は上のリンクで。

◆保有株の未達リスク点検(直近の決算短信の進捗率)
・未達リスク高:G-7HD(7508)
 上期の経常益は前年比-4.5%、通期予想に対する進捗34.7%(過去5年平均43.9%)
 予想は据え置きで、下期に前年比+31.9%が必要。次は1月下旬の3Q決算
・やや注意
 シンプレクスHD:最終益の進捗38.7%(5年平均43.4%)
 力の源HD:1Qの営業益-49%。11/12の上期決算で確認
 ブランジスタ:10/19に経常益予想を4%下方修正。11/16に来期予想
・期末偏重で季節要因の可能性が高い:INEST(11/9)、JALCO(11/13)、東京テアトル(11/11)

◆そのほか
・カーブス 月次の会員数
・その先:エリアリンク 来年2月の来期予想(買収費用が抜けた後の数字が出るか)

【まとめ】

・10月はほぼ全面安。MYPFもTOPIX並みの下げで、年初来パフォは+2.3%
・カーブスは業績の裏付けある上昇。保有継続
・イントラマートの据え置きは、過去5期連続で上振れてきた会社のクセ。下げは情報漏洩祭りの流れも重なったと想定。保有継続
・エリアリンクは個別では上方修正。連結で下がる方向は、TOB結果と子会社の短信から事前に概算できた。来年2月の来期予想を確認
・決算は全部跨ぐ。その分、進捗率・会社のクセ・M&Aの概算を決算前に押さえておく

伸びている銘柄は持ち続けつつ、決算の前に一次資料で準備しておく。
11月はそうありたい。

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